福岡県には28市、30町、2村があり、これら60市町村(平成24年4月1日時点)は地理的、歴史的、経済的特性などから、
「北九州」「福岡」「筑豊」「筑後」の4地域に分けられています。
北九州地域
この地域は、 九州で最も高い工業集積、 技術集積を有しています。 鉄鋼、 化学などの基礎素材型産業に加えて、自動車、先端半導体、ロボットなどの加工組立型産業の集積が進み、 蓄積された「ものづくり技術」を活かして地域の活性化が図られています。
また、深刻な公害問題を克服した経験や技術を活かし、我が国最先端の環境産業の集積や循環型の都市づくりが進んでいます。地域産業の知的基盤となっている北九州学術研究都市には、先端科学の教育や研究開発を行う大学や研究機関が集積しています。
北九州市
行橋市
中間市
岡垣町
水巻町
遠賀町
水あふるるスロースペース
苅田町
築上町
みやこ町
上毛町
芦屋町
吉富町
豊前市
福岡地域
この地域は、 九州の管理中枢機能や第3次産業の集積が進み、西日本のリーディングゾーンとして発展してきました。 大都市の活力を持ちながら、良好な自然・居住環境をもった住みやすく、魅力ある、質の高い生活空間を創造し、アジアにおける人・モノ・情報の交流拠点を目指すふくおかアジア交流大都市圏構想を推進しています。また、九州大学伊都キャンパスを核とした学術研究都市構想を推進するとともに、水素エネルギー産業の育成・集積に取り組む世界最先端の「Hy-Life プロジェクト」や有機光エレクトロニクスの実用化など先端成長産業の育成・集積に取り組んでいます。
筑豊地域
この地域は、石炭産業の衰退を経験し、現在、産業基盤や生活環境の整備が進められ、地域は大きく転換しようとしています。 自動車産業の立地が進み、最先端の電磁波測定施設を有するADOX 福岡や自動車産業を支える人材育成も活発に行われるなど、産業構造は大きく変わりつつあります。 理工系大学を中心にベンチャー企業や研究機関の集積を図り、新たな産業創出の拠点づくりを目指す飯塚トライバレー構想も進められています。 地域が一丸となって、筑豊農業の活性化に取り組み、おいしい米作りや特産のトルコギキョウ、野菜や果樹の生産が進められています。
筑後地域
この地域は、 豊かな自然と農林水産業や地場産業、 商工業などの多様な産業、 文化、 さらに個性ある都市群など、 魅力に満ちた地域です。 大牟田地域では、 平成9年3月の三池炭鉱閉山に伴い、 石炭産業に代わる新しい産業として、環境・リサイクル産業の集積に取り組み、大牟田エコタウンでは、RDF 発電や廃家電から希少金属を取り出すレアメタルリサイクルなど環境産業の展開を図っています。
広域的な取組みとして、個性豊かな都市がそれぞれの機能を連携・補完しあうネットワーク型の新しい都市として発展するために、筑後ネットワーク田園都市圏構想を推進しています。